日本の在留外国人数は、2026年6月末時点で428万1,026人。出入国在留管理庁によると、前年末から15万5,631人、3.8%増え、過去最多を更新した。これは中長期在留者と特別永住者の合計で、外国人労働者だけの人数や、訪日観光客数ではない。
このニュースを共有したRedditのr/japanでは、「人手不足を補う前に賃金を上げるべきでは」「日本で働き、暮らすための支援も必要だ」と議論が広がった。賛否のやり取りを含む18件を紹介する。以下は投稿者個人の見方や経験談で、海外全体の世論や制度の正確な説明を示すものではない。
海外掲示板の反応(Reddit)
「人手不足なのか、賃金の問題なのか」
人手不足なんてない。
↳ ほんとそれ。世界中で繰り返されてる、いつもの話だよ。賃金を上げたくない欲深い企業があるだけ。
↳ いろんな仕事で人手不足は起きてる。それは世界のほぼどこでも同じだよ。
ただ、国内の人にも外国から来る人にも働いてもらうには、企業が賃金を上げる必要がある。そこはそう。
ただ、国内の人にも外国から来る人にも働いてもらうには、企業が賃金を上げる必要がある。そこはそう。
賃上げを求める意見への、別の返信
人手が余っている場合と比べれば、人手不足なら失業が減って賃金が上がる、という話なのは分かってる?
同じ意見には、働き手の人数を指摘する声も
賃金はどのみち上げるべき。でも、人手不足は確実にある。給料を上げたからって、すぐ働ける日本人が地面から魔法みたいに湧いてくるわけじゃない。
「賃金を上げればいい」に対する別の見方
それにも限界はある。
まず、高い賃金を払いながら人件費の安い国と競争するのは、いつでもできることじゃない。それに、そもそも人がやりたがらない仕事もある。
まず、高い賃金を払いながら人件費の安い国と競争するのは、いつでもできることじゃない。それに、そもそも人がやりたがらない仕事もある。
↳ 人がやりたがらないのは、賃金を低く抑えられてる仕事だよ。例えば飽和潜水のダイバー。狭い環境で最長1カ月も水中生活をするなんて、普通はやりたくない。でも日給1,000ドル以上なら、働く人を見つけやすくなる。
最初の「人手不足はない」という投稿への反論
人口構成の変化で働く人が減っているんだから、人手不足は確実にある。失業者1人に求人が4〜5件ある地域もあって、都市部も大してましじゃないのに、それを否定するのはおかしい。「給料を上げればいい」と言いたいんだろうし、実際上げるべきだ。でも、今日すぐ働ける日本人が魔法みたいに増えるわけじゃない。移住を促せるほど払っても、人手不足が別の国に移るだけだ。
ただ、企業がこんなに非効率でなければ、ここまで深刻にはならないとも思う。大半の職場では、無駄なことばかりで実のある仕事が少なすぎる。
ただ、企業がこんなに非効率でなければ、ここまで深刻にはならないとも思う。大半の職場では、無駄なことばかりで実のある仕事が少なすぎる。
↳ 話の肝がずれてる。すべての会社が存続しなきゃいけないわけじゃない。人手を確保しにくくなれば、企業は賃金を上げることになる。単純な需要と供給だよ。
賃上げについていけるほど効率的でなくて、倒産する会社もあるだろう。でも、そもそも南アジアからの安い労働力を絶えず入れて、そういう会社を延命させる理由はない。
賃上げについていけるほど効率的でなくて、倒産する会社もあるだろう。でも、そもそも南アジアからの安い労働力を絶えず入れて、そういう会社を延命させる理由はない。
最初の投稿には失業率を問う声も
日本の失業率がどのくらいで、過去の日本やほかの先進国と比べてどうなのか、知ってる?
働く場所として選ばれるには(長文コメントから一部抜粋)
もっと包括的な支援制度を求める経済界の立場には、かなり賛成だ。
ここで生活を築くために必要な手続きを全部くぐり抜けてきた身としては、ほかにも選択肢がたくさんある高度な専門職にとって、たぶん割に合わないと言える。
今の日本は、仕事の面で求めるものが多いのに、返ってくるものが少なすぎる。独特のやり方に苦労して適応するだけの強い個人的な動機がなければ、キャリアや収入を伸ばすという観点では、計算が合わないんだ。
ここで生活を築くために必要な手続きを全部くぐり抜けてきた身としては、ほかにも選択肢がたくさんある高度な専門職にとって、たぶん割に合わないと言える。
今の日本は、仕事の面で求めるものが多いのに、返ってくるものが少なすぎる。独特のやり方に苦労して適応するだけの強い個人的な動機がなければ、キャリアや収入を伸ばすという観点では、計算が合わないんだ。
↳ 円がまだ強かった頃なら、能力が高くて2カ国語を使える人には割が合ってた。周りの日本人がそこまで出世を狙わない分、転職で給料も肩書きも上げやすかったから。アメリカや西欧のような競争の激しい国より、ずっと上に行きやすかった。
でも今は、円安と政治的な空気で、その利点が薄れてる。シンガポールなど、税率が低く、通貨が強くて給料も高い場所を目指してもいいのかもしれない。もちろん、お金がすべてじゃないし、生活は今も快適。でも海外に出た瞬間に円の弱さを実感すると……少なくとも自分は、見方がすっかり変わった。
でも今は、円安と政治的な空気で、その利点が薄れてる。シンガポールなど、税率が低く、通貨が強くて給料も高い場所を目指してもいいのかもしれない。もちろん、お金がすべてじゃないし、生活は今も快適。でも海外に出た瞬間に円の弱さを実感すると……少なくとも自分は、見方がすっかり変わった。
支援と働く環境を論じた投稿への別の返信
本当にそのとおり。日本では、一部の仕事上の慣習が硬直していて、それを守るよう強く求められる。外国人、特に高度な専門人材を呼び込む点では、魅力的とは言いにくい。言語の条件や今の経済状況を持ち出すまでもなくね。
日本は70〜80年代に絶頂期があって、ほかの国や経済から仰ぎ見られていた頃の感覚を、まだ引きずっているように感じる。時代が変わり、もう何でも先頭に立っているわけではないのに、国際ビジネスでの英語対応などでも上から目線を保ち、国内や日本で事業をする人に硬直的な慣習を求める。外資系で働くと、採用から社内連絡まで日本的で、非効率で形ばかりのやり方が残っていることもある。日本の商慣習に詳しくない人には、かなり驚きだと思う。
日本は70〜80年代に絶頂期があって、ほかの国や経済から仰ぎ見られていた頃の感覚を、まだ引きずっているように感じる。時代が変わり、もう何でも先頭に立っているわけではないのに、国際ビジネスでの英語対応などでも上から目線を保ち、国内や日本で事業をする人に硬直的な慣習を求める。外資系で働くと、採用から社内連絡まで日本的で、非効率で形ばかりのやり方が残っていることもある。日本の商慣習に詳しくない人には、かなり驚きだと思う。
「技術者をコンビニに」の皮肉と、そのやり取り
技術者に来てもらって、コンビニや建設現場、介護の仕事をしてほしいんでしょ。それで税金を集めて、帰ってもらう。
↳ うーん、その仕事の人手を埋めたいのはそうだと思うけど、技術者を呼びたいわけではないんじゃない? 国ごとの所得差を利用するという面もあって、その目的に技術者はあまり向いてない。
その仕事から入る税金も限られるから、むしろ「必要な仕事をして、ただでさえ苦しい社会保険や年金制度に負担をかける前に帰って」ということなんだと思う。それも、いい印象ではないけど。
「税金を払って帰って」は、どちらかというと高収入の専門職向けの話だね。
国の目標としては合理的なのかもしれない。でも、大きな利点か、ものすごく来やすい仕組みでもなければ、その条件で日本に来たいとは思わないよ。
日本には圧倒的な利点がなく、来るまでの壁が高くて支援もひどく乏しい。その壁が短期で大きく変わらないなら、埋め合わせるだけの手厚い支援が必要だ。
その仕事から入る税金も限られるから、むしろ「必要な仕事をして、ただでさえ苦しい社会保険や年金制度に負担をかける前に帰って」ということなんだと思う。それも、いい印象ではないけど。
「税金を払って帰って」は、どちらかというと高収入の専門職向けの話だね。
国の目標としては合理的なのかもしれない。でも、大きな利点か、ものすごく来やすい仕組みでもなければ、その条件で日本に来たいとは思わないよ。
日本には圧倒的な利点がなく、来るまでの壁が高くて支援もひどく乏しい。その壁が短期で大きく変わらないなら、埋め合わせるだけの手厚い支援が必要だ。
↳ ええと……元のコメントは、発信の仕方を皮肉った冗談だったんじゃないかな?
政策についてのメッセージがすごく矛盾している、というところを突いてるんだと思う。
外国人には敬遠されがちな力仕事を担ってほしい一方で、「外国人の質を上げる」としてビザの費用や永住の厳しい条件などで、入るためのハードルも上げる。
つまり、ホワイトカラーの仕事ができる教育水準の人を採りたいのに、用意する求人はブルーカラー。
だから「資格のある技術者を採用してコンビニで働かせる」という皮肉なんだよ。
政策についてのメッセージがすごく矛盾している、というところを突いてるんだと思う。
外国人には敬遠されがちな力仕事を担ってほしい一方で、「外国人の質を上げる」としてビザの費用や永住の厳しい条件などで、入るためのハードルも上げる。
つまり、ホワイトカラーの仕事ができる教育水準の人を採りたいのに、用意する求人はブルーカラー。
だから「資格のある技術者を採用してコンビニで働かせる」という皮肉なんだよ。
↳ ああ、なるほど。皮肉だって完全に気づいてなかった。
成長とは別の方向を考える声
これについて考えてみた。日本は、縮小を管理しようとしているのかもしれない。移民を受け入れて急成長を目指すより、人口や経済、インフラを安定させるために、ゆっくりと大きく規模を縮めることに力を入れるべきだと思う。全面的な崩壊を避けながらそれができるなら、すごいことだ。そうすれば、面目や独自性を失わずに国を立て直す余裕も生まれるんじゃないかな。
賃上げを重視する声に対し、働き手の人数そのものや企業の効率を指摘する返信が続いた。さらに、来てもらう条件だけでなく、働き続ける魅力や生活支援へと話が広がっている。投稿内の求人倍率、賃金の例、為替や在留制度への評価は投稿者の主張であり、上記の公式な在留外国人数とは区別して読んでほしい。