テーオーエルビスに高評価、ディープモンスターにも期待 BCを目指す日本馬への海外反応

公開日: 2026.10.06 16:21

10月30・31日に米キーンランド競馬場で開かれるブリーダーズカップ。クラシック以外でも、米G1を勝ったテーオーエルビスや8歳のディープモンスターなど、日本調教馬の挑戦に注目が集まっている。海外の掲示板では、実績を評価する声に加え、休み明けのローテーションや距離適性を気にする声も出ている。

10月6日時点のBC公式候補一覧には、スプリントのテーオーエルビス、ターフのディープモンスター、マイルのアスクイキゴミ、ダートマイルのロードフォンスとテーオーパスワードが掲載されている。いずれも出走候補で、確定出走馬ではない。プレエントリーの締め切りは現地10月19日となっている。

BCスプリントはダート1200m。テーオーエルビスは5月2日の米G1チャーチルダウンズSを3馬身1/4差で勝った。米予想家マット・バーニアは9月29日付の個人ランキングで、スプリント部門の2位に同馬を選出。首位イングリッシュマンが好調を保てば上積みは必要かもしれないが、その差は大きくない可能性があると評している。これは同氏個人の評価だ。

エルビスの前走は1400mで、本番は200m短くなる。また、8月5日付のサンスポは、暑さや疲労を考慮して韓国遠征を見送り、BCへ直行する方針を報じた。以下の反応には、前哨戦を使うかどうかがまだ検討されていた時期の議論も含まれる。

BCターフのディープモンスターは、今年2月のアミールTでゴリアットを破り、5月の香港チャンピオンズ&チャターCでは3着。直近の10月4日京都大賞典は4着だった。英語圏の掲示板では年齢を気にする声もある一方、遅咲きの充実ぶりを買うファンがいる。今回掲載する同馬への投稿は、いずれも京都大賞典より前のものだ。

BCマイルのアスクイキゴミは、今年のNHKマイルCでハナ差2着。日本のG3チャーチルダウンズCで見せた加速を評価する声と、経験の少ない3歳馬が休み明けで海外の古馬と戦うことへの慎重論がぶつかっている。アスクイキゴミが勝ったチャーチルダウンズCは日本の芝1600m戦で、エルビスが勝った米国のチャーチルダウンズSとは別のレースだ。

BCダートマイルにはロードフォンスとテーオーパスワードが候補に入る。米DRFの9月30日付展望も2頭を同競走の予定馬として紹介した。ロードフォンスについて、安田翔伍調教師はIdol Horseの取材に、キーンランドの2ターンが合い、スプリントでは短いとの見方を示している。これは陣営の適性判断で、海外記者による本命評価とは区別したい。テーオーパスワードは2024年ケンタッキーダービー5着時以来の米国挑戦が話題になっている。

以下は英語で投稿されたRedditのコメントを抜粋・翻訳したもの。期待、疑問、応援をレースごとに紹介する。投稿時点の予想や感想であり、海外ファン全体の意見を示すものではない。

写真は2025年9月7日、阪神競馬場でのテーオーエルビス。

レース別・英語圏の掲示板の反応

BCスプリント:テーオーエルビスの米G1勝利を評価(9月23日)

チャーチルダウンズSでは、ナイツブリッジをはじめアメリカの馬たちを圧倒した。エルビス自身はアメリカ生まれだけど、日本で調教されている馬だよ。

BCスプリント:直行への期待と疑問(8月5〜6日)

ヴォスバーグSすら使わないのか。残念だな(笑)。
「疲れさせたくない」って、今年まだ1回しか走ってないじゃん(笑)。
テーオーエルビスの健闘を祈る。トロフィーを持ち帰って、歴史を変える存在になってくれ🙏

BCスプリント:前哨戦を議論していた7月22日の声

正直、アメリカで前哨戦を使う案がいいと思う。少なくともアメリカのダートや競馬場の雰囲気に、もっと慣れられるから。それに、今後も戦うつもりの国の馬たちを相手にできるわけだし。
↳ キーンランドで走るのでなければ、実戦で体をつくるくらいの意味しかないんじゃないかな。

BCスプリント:米G1勝利後の驚きと応援(5月3〜5日)

今日までは、こんな走りを見るとは思っていなかった。テーオーエルビスをBCスプリントへ、それから来年のドバイゴールデンシャヒーンへ送ろう!
ごめんよ、テーオーエルビス。君の実力を分かってなかった。
↳ 日本の1200メートルで強かったのは分かっていたけど、1400メートルはちょっと長い気がしたし、誰もそこまで分かっていなかったと思う。
あの速い流れで、この勝ち方。遠征でも力を出せると証明したし、今年はBCに出てくるんじゃないかな。
冗談はさておき、なんて圧勝だ。最後のあの加速が、まったく止まらなかった。
前走を見て、エルビスが突然、自分の注目馬リストに入ってきた。本当に素晴らしいレースだった。BCにほかにどんな馬が出てきても、僕はこの馬を応援するよ。
↳ 本当にそう。ただ、戦績を調べてみると、突然出てきたように感じる馬ではなかったはずなんだ。好内容の走りを何度も見せていて、本物だと分かっていた人もいた。残念ながら、日本ではダートの短距離路線はかなり見過ごされがちだから、僕らの多くが今までテーオーエルビスを知らなかったのも無理はない。

BCターフ:ディープモンスターの挑戦と鞍上への期待(9月9日)

ベテランならやってくれる。鞍上に「東京トム」ことマーカンドを選んだのもいいね。
もう、挑戦してみたらいいじゃないか。十分やれそうだし、アメリカの芝勢がそこまで圧倒的に強いわけでもない。
頼むぞプモ。ディープ産駒最後の大物として、DMMにもうひとつ伝説を残してくれ。
↳ そして、あの強い2021年クラシック世代の最後の大物にもなってくれ。

BCターフ:8歳を心配する声、晩成を評価する声(9月23日)

ディープモンスターはもう引退させてあげてほしい。もう8歳なんだから、休ませてあげよう。
↳ アミールTの勝利とチャンピオンズ&チャターCの3着で、DMMは『まだ力が残っている』『遅咲きなのかもしれない』と思ったんじゃないかな。この1年の走りは、それ以前のキャリアよりずっといい。
この馬、去年の終わりに全盛期に入ったばかりだよ。
ディープモンスターも、引退する前にいい着順を取れたらいいな!

BCマイル:アスクイキゴミの経験と準備をめぐる議論(9月9〜24日)

その馬が、何か月もレースを使っていない状態で、海外のマイルG1で古馬と戦うの? どうして?
↳ BCマイルにはもっと実績の劣る馬も出てきたし、この中にもアスクイキゴミと同じか、それ以下に評価する馬は少なくとも1頭いる。それでも海外遠征の選択としては疑問があるのかもしれない。ただ、2021年にマルシュロレーヌをBCへ行かせるべきか聞かれていたら、自分も疑問を持っていたと思う。
↳ 彼は同世代相手のG3勝ちがあるだけで、前哨戦も足慣らしのレースも使っていないように見える。どれほど能力があっても、本番でいい状態になければ意味がない。
アスクイキゴミは、実は今年の日本の3歳牡馬でお気に入りの1頭。G3チャーチルダウンズCで見せたあの加速が好きなんだ。ただ、もっと準備が必要なのは確かだと思う。
応援してるよ……。どうなるかは分からないけど、とにかく無事でいてほしい。
アスクイキゴミはずっと気にかけているけど、近況はあまり聞かないね。勝ってくれるといいな!

BCマイル:挑戦が話題になった6月4日の期待

アスクイキゴミのここまでの走りをまとめておくね。まだ3歳牡馬だということも忘れないでほしい。

G3チャーチルダウンズCの勝ち方を見た瞬間、この馬は特別だと思った。1番人気じゃなくても、いつも結果を出す。NHKマイルCでも、同世代の有望マイラー、ロデオドライブとほとんど同着だった。

BCダートマイル:ロードフォンスの距離とパスワードの再遠征(7月13日・9月23日)

ロードフォンスの海外挑戦はすごく面白い選択だね。ただ、マイルはこの馬には少し長くて、どちらかというとダートの短距離馬だと思う。さきたま杯も1400mだったし。でも、ダート短距離の選択肢も多くないんだから、挑戦してみるのはいいんじゃないかな。
噂になっていたテーオーパスワードも来るんだね。テーオーエルビスの帯同馬という面もあるのかもしれないけど、以前アメリカでフォーエバーヤングと同じレースを走った馬でもある。